2016年10月10日月曜日

【PSP】【BLゲーム】「大正メビウスライン」 を後世に伝えることこそが筆者の天命なのだ!!





『大正メビウスライン』

ハード   PSP
要素    軍服 術 死霊 大正ロマン 手袋 
形式    主人公総受け リバなし 直接的なエロ描写なし

ストーリー ★★★★★
イラスト   ★★★★★
筆者おすすめ度 ★★★★★ 

至高の名作!BL初心者の方にこそ、是非やっていただきたい!


◆ストーリー

主人公は、春から大学に通う青年 「柊 京一郎」。ピチピチの20代。
そしてもちろん受けだ。総受けだ。
上京する際の汽車の中で、すでに「モブおじさんに絡まれる程度の受け力」をもつ京一郎であったが、
彼にはもっととんでもない能力がある。
それは___この世ならざる者___「死霊」がみえてしまうのだ。

幼いころからその能力を倦んでいた京一郎。
上京を機に、死霊とか、見えなくなったらいいな!うん!見たくないし!おっかないもん!
私、勉強がんばって、役立つ人になりたいから死霊にかかずらってらんないし!(マジメいいこ)

__なんて思っていた京一郎であったが
ひょんな出来事がきっかけで、大日本帝國陸軍に目を付けられるようになり、

彼の運命の歯車は目まぐるしく動き出す__!!



◆攻略対象

「時雨」:神代の時代から続く、異能集団「五本刀衆」の頭領

「館林 開」:凛々しい相貌の益荒男。軍部の将校

「千家 伊織」:怪しげな美貌を湛えた陸軍将校

「ミサキ」:京一郎の行く先々で出逢う、正体不明の高等遊民


記事ネタバレ度 若干
記事文章量   とても長い語り








h




ゲームプレイ後、思わずため息をもらした


素晴らしい。

こんなBL作品がこの世にあったのか、と



攻略対象は4人。

一見少なく見えるが、ストーリーがかなりのボリュームなので物足りなさは全くない。
しかも、それぞれ良くも悪くもギャップのある方たちばかりなので、彼らのことをもっともっと知りたくなる。



ていうかもう、駄目!伝えたい!彼らのこと伝えたい!!!

そういう病気やねん!!もう誰かに伝えたくてたまらんねん!!!

↓ここからは筆者のプレイした順にキャラの魅力を

筆者が勝手に考えたキャッチコピーとともに伝えていきます!!

ついでに各キャラのルート感想もな!!







◆時雨ルート


もがき、足掻きながら、巫覡の一族を命がけで守る 若き青年。


神秘の術を使う「五本刀」という異能集団の頭領である時雨。
京一郎は彼の協力者という形で、時雨と関わることになる。
時雨と共に「五本刀州側の人間」として立ち働く京一郎だったが___

彼らはいつしか・・・・とある事件の真相にたどり着く・・・


気が付いたら彼のルートに入っていたので、彼から先に攻略。

時雨はかっこいい!五本刀衆の頭領だけあってお兄ちゃんっぽい男気ある方です。
仲間思いで情にあついし、頼りがいがある

でも、ホントはすごく脆くて、甘えん坊。
五本刀衆の頭領だからこそ、誰にも弱さを打ち明けることができず
一人でがんばろうとして・・・そんな彼を京一郎は包み込むようにして支えます
時雨ルートの京一郎はなかなかの甘やかし上手です。

しかしながら、時雨と京一郎の関係性はいい感じです
他のカップリングでは、年の差とか身分の差とかあるけど
時雨との会話は年の近い、親友!って感じでとてもかわいらしい!

対等な関係だからこそ、けんかとかもしちゃうんだけど、
衝突するシーンは熱かった・・・!
京一郎が受け受けしい受けじゃなくて、強い、芯の通った受けなのが、このルートでよーくわかります!w
かっこいいぞ!京一郎!!

時雨ルート固有サブキャラの「臣」も良いキャラ!
時雨との掛け合いが楽しくて、臣のことが大好きになっちゃいます
このゲームはキャラクターがほんとに魅力的だなあ

他にも雄真というキャラが出てくるけど、このキャラは館林開率いる館林隊とも縁深いキャラ。
雄真と時雨の確執も熱いんだよなぁ~~!
複雑に絡まり合ったシナリオに興奮する!


エンドはグッドエンドが二つ。

筆者的には『翼を持つ者』エンドが好きです
おだやかな笑顔をたたえた時雨と京一郎を見て、目から汁が・・・(笑)

直接的なエロイ描写は削られたりしてるけど
時雨は男前だし、物語もちゃんと甘いので、最初に時雨ルートを選んで正解だったなぁと思いました










◆館林ルート


凛とした瞳の奥に、どうしようもない愁いを湛えて、一人苦しむ


何かに耐えているのかのような、切なげな瞳をした___軍部の将校館林。
愁いを帯びる瞳が起こすその行動の真意が知りたくて、一人館林の元を訪れる京一郎。
聞かされた真実と信念に、京一郎は彼らの覚悟を知るのだった・・・


時雨ルートで敵対していた館林は、一体どんな思惑で動いているのか気になって
次は館林ルートを選択しました。
所見でなんとなく、ほんとはいい人なんじゃないかなって思っていたので、気になっていたのです。

最初は、軍人なんて・・・ふぇええ・・・こわいよぉ!なんて思っていたのですが
館林様は、部下をとても大切にする、優しくて、おおらかな方でした。

その部下たちがまあ、ほんとに魅力的なんだよなぁ!?


まずは、館林隊の代名詞!伊勢薫、馨兄弟!
この二人はほんとに・・・かわいくてしょうがないよぉ・・・ッ!特に薫!

時雨ルートで見たときなんて、
「エッ・・・ちょっと、何この子?!狂ってる感じ??!目がイッちゃってるやんけ・・・(;^ω^)」って感じだったのに!
↑だが、狂ってる系キャラは好きなので、ボイスセーブはする。

気を許した途端懐いてくるとかっ!!!!猫かよ?!!
かわいすぎんですけど!!!
双子バッドエンドも狂ってる感じでよかったわぁ・・・!

PSPだからそういう表現ないけど・・・・あれ、絶対ヤられてはるよなぁ・・・(ゴクリ



次に時任さん!!

ああ・・・もう、この人は・・・・
なんという、悲劇と数奇の人生なのだろうか・・・・

壮絶な運命の中で、一人取り残されたとしても・・・最後まで折れないでいようとする
とても強い女性です。

筆者だったら、あんな覚悟はできませんし、
あんな選択肢を選べません。

あるルートの時任さんのバトルシーンは、壮絶に格好良かった・・・!
悲しいけれど・・・・

てか、BLゲームとか乙女ゲーとかの女キャラなんて大抵うぜぇとしか感じないのに
時任さんはマジで魅力的!SUKI!!


館林隊は、皆それぞれ悲しく、つらい境遇があります。
だからこそ、悲壮な覚悟をもって館林様の元にいるということを知ってから・・・もう・・・
館林隊と、彼らを守る、館林様のことが愛しくてたまらなくなりました。

だからこそ、後に・・・筆者の心を抉られるような
事態が待ち受けているのですが・・・

館林様は優しくて、弱い方です。男性特有の狡さを持った方です。
京一郎は清廉潔白な彼、弱さと優しさを併せ持つ彼に憧れ・・・やがて恋をします。
このルートの京一郎はまさにオトメです。少女漫画か!?ってくらいに

しかしながら、いじらしく館林様に尽くそうとする京一郎は必見です。

SADENDがあるのは館林様のルートだけなのですが
筆者はこのエンド、好きです。










◆千家ルート


孤独の中で、誰よりも強い意志で戦いへと赴く。決して後ろを振り向かずに


怪しげな魅力を持つ千家少将。
彼は術で蘇らせた死者を操り、兵士として戦争の道具にしようと画策していた。
死霊の使役者を探していた千家は、京一郎の力に目をつけ、配下に加えようとする。

千家の主張に到底賛同できない京一郎は、断固拒否するが___


絶対ドS枠だな。と思っていたのでワクワクしながらプレイ。
館林様とも始終対立していたので、彼側の視点も気になったのもあったが__

いやぁ、千家伊織。あなたは筆者の期待を裏切らないね!!

自分の立場をすべて利用し、あの手この出で
どんどん京一郎を絡めとっちゃう!そしていきなり無理やりやりおる!ww
ファーーーwwwwと思う間もなく京一郎の処女が・・・w
某鬼畜ゲームの眼鏡の方を思い出しましたわw

しかし、千家少将はただの鬼畜やないんよなぁ・・・(あの方とはちがって(笑)
千家にも呪われた過去、忌まわしい呪縛、その上に立つ確固たる信念があるのです。

千家少将は可哀想で、かわいい人やで・・・でも、この人は本当に強い人や・・・


千家ルートの特徴はスチル付きのエンドが4つあることです。
グッド1、バッドが3(^-^)

筆者はどのエンドも好きです。
泣いた。
どのエンドも二人が可哀想で、切なくて。


中でも筆者のお気に入りは「雄図を継ぐ者」エンドの後日談です・・・・

お互いにお互いを呼びかける声が、あまりにも優しくて、慈しみ満ちていて、甘やかで・・・
お互いを想っているのだと感じられてしまって・・・号泣;;;;


千家ルートはずるいっ!!

段々二人の距離が縮まっていく描写が丁寧にされてるしっ
千家がギャップのある愛しいキャラなんだもんっ!!!
京一郎も、他のルートの京一郎と全然違う雰囲気で、臆せぬ物言いをする強い受けって感じだし!
そんな二人のカップリングが萌えないわけないでしょっ!!!

そして、そんな愛しい二人の未来は
必ずしも幸福なものではない

グッドエンドは、決して全てが丸く収まってハッピー♪って感じではありません。

それでも二人は歩んでいく
二人のこれから背負う業と、それでも立ち止まらぬ強い決意に・・・筆者はもう・・・


気分が塞いだ(笑)










◆ミサキルート


あえかな桃の香りを纏い、京一郎を助ける。強面の裏に濃やかな愛情を秘めて


軍部の闇の一端を知ってしまった京一郎。
知ってしまったからには、全ての謎を解き明かして真実を求めようとする京一郎だったが、
ミサキは「危ないことに関わるな!」と京一郎を厳しく叱りつける。
事なかれ主義に徹しようとするミサキに腹を立てた京一郎は、ミサキの制止を無視しようとするが___



ミサキは真っ先に出逢うキャラなのですが
最初に出逢った時、え・・・なにこのおっかなげなお兄ちゃんは!?

と思って少し警戒していました(顔も声もおっかないし、べらんめえ口調だし)
しかし・・・子どものような笑顔とひそやかな優しさに、惹かれました。

また、彼はどのルートでも京一郎の前に現れて、京一郎のことを助けようとしてくれます。
心がくじけて壊れそうな時、後悔と悲しみに暮れる時、どうしても誰かの助けが必要な時・・・

ミサキは京一郎のことを決して一人にしはしないのです。
そんな彼の謎と優しさに惹かれて彼のルートを選ぶ筆者


ミサキルートでは、今までの戦いが嘘のように、穏やかな毎日の連続でした。
京一郎は常に天命だとか、國のためだとかを考えて行動していたので
彼に付き従う筆者も、ある種殺伐とした真剣さ(笑)でプレイしていたのですが
ミサキルートの穏やかさに心が洗われました。

天命とか、運命とかも大切だけど、毎日をきちんと生きていくことって
すっごく大切なんじゃないかなぁとミサキと過ごしていくうちに思いました。

ミサキはとにかく強い異能の持ち主(だから軍部に狙われ、隠れて暮らしてる)
なので、一緒にいるともう、何も怖くない!安心感がすっげーです。

またミサキのおおらかな大人の包容力が、ほんとに心地よくて
ミサキまじオカン。


このルートの京一郎はほんとに甘えん坊w
ミサキにべたべたに甘やかされて、いじっぱりのかわいこちゃんになっちゃってますw
ミサキにとっては、京一郎はまだまだカワイイお子ちゃまなんでしょうなw

他のルートでは、家柄の良い坊ちゃん育ちゆえ、他人に対して少し構えがちな京一郎が
ミサキに対しては、寄りかかってる感じがすごい良かった


ミサキの隠れた一面もすごくよかった。
ミサキはヤンデレの素質があると思います!!!
病んでないからヤンデレではないけど!!

あのおおらかで、ゆるい気性からは想像もできないほどの、すさまじい執着と独占欲
ヤンデレ好きとしてはたまらないですわ。マジで

そしてこのルートは唯一物語の真実を知ることができるルート
全てを知ったとき、筆者は、ある種の爽快感さえ覚えました。
あの時のアレはそういうことだったのか・・・!だからアレが・・・!みたいな


ミサキ真エンドは納得のおもしろさだったけど
筆者的に脳汁あふれ出たのは、ミサキ視点で見る各ルートです。

ミサキはどのルートでも現れて、京一郎に接触を図ってきます。
ミサキルートをクリアした後などに、他のルートでのミサキに出逢うと・・・
この時のミサキは一体どんな感情なんだろう!?とかって妄想がはかどります!!

特に千家ルートのバッドの一つである「何もない日々」ではもうね・・・・
泣いた;;;;;;;;;;;;;;;;
ミサキがその時どういう思いで京一郎に声かけたのか考えるともう・・・っ!!!

千家ルートでのミサキの気持ちを考えると
もう・・・やるせない思いでいっぱいになります・・・










◆総評的なもの


良く練られた物語です。
京一郎の人柄が各々のルートで違うのが面白いですね
攻略キャラの人生観や、覚悟に触れることで、京一郎の考え方も運命も徐々に変わっていく・・・

そこがおもしろい!!
全クリしてからの2週目、3週目が特におもしろいから全然飽きない!
何回でも楽しめる素敵な作品です。

物語の濃密さゆえ、プレイ後の余韻がすさまじくて・・・
なかなか現実世界に帰って来られないけどw
筆者なんてプレイ後、2週間はミサキのことを考えてめそめそしていました


音楽も綺麗で・・・筆者は「あえかな」を聴くだけで涙が出てしまうまでに調教されてしまいました(笑)
「千家」も好きな曲ですw壮大でw
一人一人別個にエンディングテーマがあるのも素敵。

エロはPSP版なので軽めだけど、ちゃんとスチルもあり
全年齢版なのに、かなりがんばってくださった感があり、すこぶる好印象です。

どのキャラも、どのカップリングもそれぞれの良さがあり
みんな好き!と感じられる稀有な作品だと思います。

しかし、一番好きなのはミサキ。

それだけは譲れぬ。




ていうか、もうこの作品のすばらしさは語りつくせない!!!言葉に表せないよ!!!
気になった方はっ、是非お手に取ってみてください!



プレイしてください!!!!お願いだから!!!





0 件のコメント:

コメントを投稿